営業はなくなる?生成AI時代に求められる営業の役割とスキルとは

営業職 生成AIニュース

株式会社C And 代表取締役

監修 木俣太地

AIの急速な発展により、私たちの生活はこれまで以上に便利になっています。
すでに多くの人が、業務効率化や情報収集、アイデア出しのために日常的にAIを活用しています。

営業においても、「個々の状況を踏まえ、より本質的なニーズに基づいたオーダーメイドの提案をする」領域にもAIが踏み込み始めています。

そのため、今後技術が発展していけば、生成AIが営業の代わりにお客様へ最適な商品を提案してくれるのでは?と考える人も少なくありません。
では、営業職はいずれ必要なくなるのでしょうか。

 

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営業はなくなる?生成AI時代の営業

生成AIの進化により、「営業の仕事は将来的にAIに奪われるのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論として、営業職が完全に消えることはありません。
むしろこれからは、AIと共存しながら価値を高めていく時代です。

一方で、営業人材そのものは減少傾向にあり、すべての業務を従来通り人の手で担い続けることは難しくなっています。

そのため、生成AIを活用して資料作成や情報収集、顧客管理などを効率化しながら、営業職はより本質的な業務に集中することが重要になります。

そもそも、なぜ「営業はなくなる」と言われるのか

「営業はなくなる」と言われる背景には、営業を取り巻く環境の変化が要因として挙げられます。
ここでは、「営業はなくなる」と言われる主な理由を見ていきましょう。

顧客が自分で情報収集・比較できる時代になったから

現在は、SNSや口コミ、比較サイトなどを通じて、顧客自身が商品・サービスを調べられる時代です。

問い合わせ前に比較検討を済ませるケースも増えており、営業担当者が一から情報を伝える必要性は以前より低くなっています。

オンライン商談やセルフサーブ販売など、売り方が多様化したから

コロナ禍以降、オンライン商談が一般化し、訪問営業に頼らない販売方法が広がりました。

また、無料トライアルやセルフサーブ型のサービスなど、営業を介さずに顧客が導入を進められる仕組みも増えています。

生成AIやCRMの進化で、定型業務が自動化されているから

生成AIやCRMの進化により、メール作成、資料作成、商談内容の要約、顧客管理などの定型業務は自動化が進んでいます。

そのため、営業担当者は「作業をこなす役割」から、顧客の課題を深く理解し、提案価値を高める役割へと変化しています。

生成AI時代に営業の「役割」はどう変わるのか

生成AIの普及によって、営業の仕事は「なくなる」のではなく、「求められる役割」が変化していきます。

では、営業の役割は今後どのように変化していくのでしょうか。具体的に見ていきます。

成果に直結する業務に注力できるようになる

業務の一部をAIを活用して効率化すれば、人間はより重要な「顧客の理解」「信頼関係の構築」「本質的なニーズを捉えた提案」などの成果に直結する領域に集中できます。

より質の高い提案ができるようになる

生成AIを活用すれば、「顧客情報」や「過去の商談データ」、「業界動向」をもとに提案のたたき台や複数の切り口を効率よく準備することができます。

ロープレ等で話し方や対応力を磨くことで、より質の優れた提案ができるようになるでしょう。
生成AIを活用した具体的なロープレのやり方は以下の記事で紹介しています。

それでも営業が「人」に求められる3つの理由

営業が生成AIに取って代わられない最大の理由は、人間だけに担える価値があるからです。
では具体的にどんなスキルが営業には求められるのでしょうか。

営業に求められるスキルは主に以下の3つです。

信頼関係の構築

人間の営業職の強みの1つは、信頼関係の構築 です。

目の前の相手と信頼関係を築き、相手を動機付けることはAIが代替できないポイントです。
「あなたがいうなら」「一緒に頑張りたい」というような動機は、優れたロジックをもつ提案ではなく、相手への信頼や期待から生まれます。

 AIがどれだけ情報を集め、提案をしたとしても、「あなたがいうなら」という付加価値は創り出せません。

目の前の顧客に合わせた提案

営業の本質は、単に商材の価値を説明することではありません。

「誰にどのように説明をするか」「どんな表現をすれば相手の理解や納得を促せるのか」「相手が本当に求めているものはなにか」など、相手の状況を洞察して最適な提案をする必要があります。

これは、単なる情報処理ではなく 数々の営業経験を経て、現場で培われた判断力や洞察力が求められる領域であり、AIには代替できません。

顧客自身も気づいていない潜在ニーズを引き出せる

優れた営業は、顧客の要望をそのまま受け取るだけではありません。

たとえば「業務効率を改善したい」という相談の背景に、人材不足や属人化への不安が隠れていることもあります。

こうした本質的な課題を見つけ出し、最適な提案につなげる力は、AIでは代替しにくい営業ならではの価値です。

営業の中で生成AIが活躍する3つの領域

営業業務の中には生成AIが圧倒的に得意とする領域もあります。具体的には以下の3つです。

情報整理・準備

情報をもとに仮説を立てるプロセスでも、AIは大きな力を発揮します。

企業・業界のリサーチ要約や、商談ログの整理、課題仮説や質問リストの作成など、情報を集めて整理する作業は、AIが得意とする領域です。

提案資料作成

客観的事実やデータをもとに、提案のたたき台を作成することもAIの得意分野です。

ゼロから資料を作るよりも、AIが作った叩き台を磨き上げるほうが圧倒的に速く、かつ質も高まります。

ロープレ(営業練習)

人間の強みとして先述した「提案力」を鍛えるためのツールとしても、AIは非常に有効に使えます。
AIを利用してロールプレイングを行う方法です。

目の前の顧客に合わせた提案力を磨くためには、相手のニーズを見抜き臨機応変に対応する練習をすることが欠かせません。

AIを用いることによって、

・相手が強く懐疑的なケース
・決裁までのプロセスが複雑なケース
・価格交渉が厳しいケース
・課題が曖昧で深掘りが必要なケース

など、さまざまな状況を想定した対話練習を無制限に行うことができます。これにより、目の前の顧客に合わせた提案力を実践的に磨くことができます。

生成AIを活用した具体的なロープレのやり方は以下の記事で紹介しています。 


生成AI時代の営業に必要な4つのスキル

営業が生成AI時代に活躍するために身につけるべきスキルとは何でしょうか。

以下の4つが営業に必要となるAIスキルとして挙げられます。

AIリテラシー(生成AIを使いこなし、出力を見極める力)

生成AIを使いこなす基礎知識に加え、AIが生成したアウトプットを正しく見極める力も必要になります。

また良質なアウトプットを得るためには「仮説を構築する力」「適切なプロンプトを作成する力」も求められます。

データ活用力(顧客・商談データを意思決定に活かす力)

顧客データや商談ログを分析し、意思決定に活かす力は欠かせません。

データを読める営業ほど、AIを使った仮説生成や提案改善の精度が高まります。

顧客の本質ニーズを引き出す対話力

生成AIが普及しても、顧客との対話を通じて本質的な課題を引き出す力は、営業に欠かせないスキルです。

単に要望に応えるだけでなく、「本当に解決すべき課題は何か」を見極め、最適な提案につなげる力が、これからの営業には求められます。

学び続ける姿勢(最新トレンドを取り込み続ける力)

生成AIをはじめとしたテクノロジーは進化が速く、常に最新の知識をアップデートする姿勢が求められます。

オンライン研修やAIスクールを活用し、新しいツールやトレンドを吸収し続けることで、営業としての市場価値を高めることができます。

これからは、生成AIの能力を最大限活かして業務の効率化や改善を図り、生成AIと共存することができる人材が求められます。

営業職におすすめのAIスクール3選

独学だけで営業に必要となるAIスキルを習得するのは難しい場面も多く、効率よくスキルを高めたい場合にはスクールの活用も有効な選択肢となります。

ここでは、営業力の強化やAI活用スキルの習得に役立つスクールを3つ紹介します。

DMM 生成 CAMP

基本情報を見る

運営会社株式会社インフラトップ
料金16,280円(税込み)/月
公式サイトhttps://generative-ai.web-camp.io/

DMM 生成AI CAMPの生成AI営業コースでは、営業に必要な知識とプロンプトエンジニアリングを組み合わせ、実務に直結するスキルを基礎から効率よく学べます。

ターゲット顧客の分析やリード獲得施策の検討、トークスクリプトや提案資料の作成、ロープレ、営業活動の振り返りまで、営業の一連の流れをAIで最適化する力が身につきます。

また、議事録の自動生成や書類作成の自動化、社内業務を効率化するチャットボット設計なども学べるため、営業成果の向上と業務効率化の両方を目指せます。

加えて、副業や転職に活かせる実績づくりにもつながるため、「AIを使える営業」としてキャリアの幅を広げたい方にも適しています。

侍エンジニア

基本情報を見る

運営会社株式会社SAMURAI
料金合計金額:298,000円(分割料金7,401円〜/月)
※給付金利用時:108,364円
公式サイトhttps://www.sejuku.net/

侍エンジニアの生成AIコースでは、営業プロセス全体をAIで効率化するスキルを実践的に学ぶことができます。

顧客リストの作成や情報収集、提案資料の作成、さらにはメール対応や商談準備まで、これまで時間のかかっていた業務をAIによって効率化できるようになるのが特徴です。


その結果、営業担当者はより重要な「顧客理解」や「提案の質向上」に時間を使えるようになります。
特に、以下のような方におすすめです。

・営業プロセスを効率化したい
・AIを活用して顧客対応の質を高めたい
・データ分析を営業活動に活かしたい

生成AIを営業に取り入れることで、日々の業務負担を軽減しながら、成果につながる営業スタイルへと進化させることができるでしょう。

by Tech

基本情報を見る

運営会社株式会社LIBREX
料金一括178,000円(税込み)〜
(月額7,420円~の分割も可能)
公式サイトhttps://generative-ai.bytech.jp/

by Techのビジネスワーカーコースは、日々の業務で発生する雑務をAIスキルで効率化するための入門講座です。

事務・営業・企画・カスタマーサクセスなど、職種を問わず活用できるAIスキルを横断的に学べるのが特徴で、メール作成や議事録、リサーチ、報告書、資料作成といった日常業務を効率化する具体的な活用パターンを習得できます。

営業に特化したスキルだけでなく、業務全体の生産性を高めたい方にとっても有効な内容となっており、まずはAI活用を実務に取り入れたい方に適したコースといえるでしょう。

AIスキルを身につけるための実践的アプローチ

AIスキルを身につけるためには、知識をインプットするだけでなく、実践を通じてアウトプットを繰り返すことが重要です。

ここでは、独学での学び方と、実務にAIを取り入れる具体的なステップを紹介します。

独学で学ぶ方法(書籍・無料ツールの活用)

まずは手軽に生成AIに触れてみるのがおすすめです。ChatGPTCopilotなどの無料・低コストのツールに日常的に触れるだけでも、AIの特徴や得意・不得意が自然と理解できます。

独学はコストを抑えながら自分のペースで学べる点が魅力です。

実務にAIを取り入れるステップ

学んだ知識は実務で使ってこそ身につきます。まずは資料作成やリサーチといった、リスクの少ない業務から生成AIを活用してみましょう。

その後、レポート作成や簡単なデータ分析などへと活用範囲を広げていくのがおすすめです。

まとめ|営業はなくならない。AIと共存できる人材になるためにスクール活用を

生成AIの普及によって、営業の仕事そのものがなくなるわけではありません。
一方で、これまでと同じやり方だけでは、市場価値を維持しにくくなっていくのも事実です。

これからの営業には、生成AIを活用して業務効率を高めながら、人にしかできない提案や対話に集中する力が求められます。

そのため、独学だけでなく、スクールやオンライン講座を活用して体系的に学ぶことも有効です。
生成AIの基礎知識や実践的な活用方法を身につけることで、AI時代でも活躍できる営業人材を目指せるでしょう。

生成AIスクールおすすめ10選はこちら

株式会社C And 代表取締役 / 企業の業務課題をきちんと解決できるChatGPT・生成AI活用の研修/コンサルティングのプロ。
また、前職の株式会社MIXIで培ったブランドプロモーションスキルを活かし、話題化戦略を意識した制作した生成AI活用のアニメCMは、Xにて680万インプレッションを記録。幅広い形で生成AIを活用して、企業の課題解決に貢献。