
【無料で使える!】台本作成に使えるAIツールおすすめ5選
株式会社C And 代表取締役
生成AIは様々な業務に活用することができ、台本作成も効率化することができます。台本は司会進行、スピーチ、動画制作など様々な場面で必要になるでしょう。本記事では、その中でも動画制作時の台本作成にフォーカスします。
台本は動画の肝ともいえる、動画の重要な要素です。そのため、台本次第で動画が決まるといっても過言ではないほど重要な工程が台本作成です。この工程は重要工程であるからこそ、かなり時間がかかってしまう方は多いのではないでしょうか。
台本作成におすすめのAIツールを5つ紹介して、実際にAIが作成した台本の例とともに解説します。ぜひ業務効率化のために検討してみてください。
目次
台本作成をAIに投げよう
台本作成は、いわば企画と文章作成であり、ChatGPTやClaudeなどのテキスト生成AIを利用することができます。
では沢山のテキスト生成AIのなかで一体どのツールを利用すればいいのでしょうか。それぞれのAIには特徴があります。自分の用途、好みに合わせて使い分けるのがよいでしょう。
次の章で5つのAIツールを比較しているので、ぜひ参考にしてください!
台本作成に使えるAIツール比較
無料プランの有無 | 有料プラン | 公式サイト | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
ChatGPT | 有 | $20/月 | https://openai.com/ja-JP/chatgpt/overview/ | 対話型AI、ユーザー数がかなり多い |
Claude | 有 | $20/月 | https://claude.ai/new | 対話型AI、日本語の精度が高い |
Gemini | 有 | 2,900円/月 | https://gemini.google.com/app?hl=ja | 対話型AI、Googleのツールと連携可能 |
Catchy | 有 | 3,000円~/月 | https://lp.ai-copywriter.jp/ | SEOに特化したツール、タイトル・アウトライン・台本に分けて生成 |
Poe | 有 | 3,000円/月 | https://poe.com/ | 複数のモデルをまとめて活用できる |
ChatGPT
ChatGPTは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。Open AI社が提供する代表的な文章生成AIです。
ChatGPTの長所はその使いやすさです。対話型AIであるため、少しのニュアンスの違いなども対話を通じて細かく調整していくことができます。
また、ユーザー数がかなり多いので、使い方・活用術の情報を得やすいことが特徴的です。よって、初心者の方にもかなりおすすめできます。
Claude
Claudeは、Anthropic社が開発した文章生成AIです。自然で人間のようなチャット形式で、気軽に使いやすく、幅広く利用することができます。
日本語の精度がかなり高いので、YouTubeの台本をはじめ文章生成にかなりおすすめです!
また、大量のテキストを一度に処理することが可能なため、長い台本生成に向いています。
Gemini
Gemini はGoogle社が開発した生成AIです。
Geminiは、テキスト、画像、音声など複数の種類のデータを同時に扱う事ができます。これにより、ニュアンスを含んだ情報をより理解し、複雑なトピックに関する質問に回答できるのです。
検索から生成までなんでもこなすことに加え、GmailやGoogleドキュメントと連携すると、圧倒的に作業効率が上がること間違いなしです!
Catchy
Catchyは、SEOなどあらゆるマーケティングシーンに特化した文章生成ツールであり、キャッチコピーや記事作成、YouTubeの企画など、様々な用途に絞って文章を生成することができます。
YouTube企画という機能では、タイトル生成、アウトライン生成、台本生成に分けて文章を生成してくれます。それぞれに関していくつか候補を出してくれるので、台本を作るうえで検討しやすいのではないでしょうか。
Poe Assistant
Poeの最大の特徴は、複数のAIモデルをまとめて利用できる点です。したがって、目的に応じて最適なモデルを選択することができます。
また、Poeは月額の利用料で複数のモデルをまとめて活用できるため、トータルでのコスト削減が可能です。まずは無料で試して、有料プランへの移行を考えてみてください。
実際にAIで台本を出力してみると
では実際にどのような台本が生成されるのか、上記の5つのAIが生成した台本を比較していきます。台本を生成するときには、それぞれのAIで使用可能なクレジット数(=質問できる回数)を確認するようにしましょう。
無料版ではクレジット数がかなり制限されていることも多いので、場合によっては有料プランも検討してみてはいかがでしょうか。
YouTube台本作成時のプロンプト例
下は今回5つのAIに投げた共通のプロンプトになります。作成したい動画に応じて、カスタマイズしてみてください。
あなたはYouTubeの構成/脚本のプロです。
YouTubeチャンネル登録者100人のITベンチャー企業の採用チャンネルの台本を生成すること。
途中で視聴離脱が起こらない、視聴者が企業に興味を持つような台本を生成すること。
#視聴者
視聴者は就職活動中の大学生(IT関連の企業に就職したい、ベンチャー企業に興味がある)
#動画内容
社員の一日に密着する内容
この企業に就職したくなる内容
#動画の長さ
1分程度
ChatGPT
特徴
かなりシンプルな台本が出力されました。ここから対話を通じてさらに台本を改良していくこともできます。クレジット数に限りもないのでいくつかパターンを出すことも可能です。
Claude


特徴
台本とは別に、意識した要素と調整をする場合の指示文の例などを出力してくれます。チャット形式でより台本を精錬しやすいです。また、BGMなどプラスαのアイデアも得ることができます。
Gemini



特徴
台本だけでなく、BGMやテロップなど編集上の注意といったアイデアも得ることができます。各シーンの情報をかなり具体的に出力しているので、撮影をしやすい台本となっています。
Catchy
タイトル作成
アウトライン作成
スクリプト作成
特徴
タイトル作成、アウトライン作成、スクリプト作成に分けて生成されるのが特徴的です。タイトルに関しては複数個パターンがあるので、自分の好きなタイトルを選ぶことができます。アウトライン・スクリプトの作成についてもYouTubeの台本作成向けということもあり、かなり操作しやすく、条件などの指定も細かいです。
Poe Assistant



特徴
映像とナレーションをそれぞれ指示してくれます。かなりシンプルに動画の筋を作ってくれるので、ここから自分で要素を足し、台本を作り上げやすいのではないでしょうか。
AIで台本作成するメリット
時間短縮
動画の構成を考える作業は発想力が必要であり、時間がかかってしまいがちです。また、同じ人が構成を考え続けると内容がマンネリ化しがちです。
0から1を作る作業を担ってくれるので、動画の台本作成をするうえで助けになるはずです!
コスト削減
先ほど述べた通り、時短できることから、人件費の削減が期待できます。
また、台本作成を外注するということになると一本動画を作るだけで数十万円かかってしまうので、より費用がかさみます。
AIを駆使して自分で動画を作れば、これらのコストを削ることができるのです。
アイデアの創造性が高まる
AI は大量のデータを処理し、パターンを認識する中で、目標に向けて最適化することが得意です。よって、流行や定型をとらえた、自分一人では成しえないような独創的なアイデアが生まれやすいといえます。
AIで台本作成する際の注意点
AIで台本を作成する際の注意点
- AIの出力を鵜呑みにしない
- 100点を求めない
- 機密情報を入力しない
1,AIの出力を鵜呑みにしない
AIの出力は必ずしも正確な情報とは限りません。というのも、生成AIは蓄積された学習データに基づいて出力するため、誤情報を生成する可能性も高いためです。
また、AIの情報は最新のものでない場合が多いです。無料版・有料版ともにかつての情報をもとにしているため、自分で最新情報をもとに事実確認する必要はあるでしょう。
2,100点を求めない
AIの価値は、あくまで0→1のアイデア出し、土台作りにあります。そのため、AIで生成されたものをそのまま使用するのではなく、改めて自分の手でブラッシュアップすることが重要です。
こと台本作成においては、どのAIも方向性の叩きに近い台本を生成しています。この生成された台本をもとに自分の手で肉付けしていき、つくりあげていくといったAIの使い方が理想的です。
3,機密情報を入力しない
生成AIは機械学習を基盤としているため、入力したプロンプトは学習データとして使われる可能性があります。よって、機密情報を入力してしまうと、情報漏洩につながる恐れがあるのです。
そのため、ビジネスで生成AIを利用する場合は、機密情報の取り扱いに関して厳密なルールを定めるなどセキュリティリスクに注意を払う必要があります。
まとめ
上で述べたように、台本をAIにまかせっきりにしてしまうのは難しい部分もありますが、ゼロから自分で作るのは大変な作業です。
そこで、AIを補助ツールとして活用し、動画構成のアイデア出しや台本の草案作成をサポートしてもらう使い方が効果的だと言えそうです。
AIをうまく取り入れて効率的に台本を作成していきましょう!
木俣太地
また、前職の株式会社MIXIで培ったブランドプロモーションスキルを活かし、話題化戦略を意識した制作した生成AI活用のアニメCMは、Xにて680万インプレッションを記録。幅広い形で生成AIを活用して、企業の課題解決に貢献。