AIチャットボットおすすめサービス10選!Difyを用いた作成の実践も紹介

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株式会社C And 代表取締役

監修 木俣太地

「自社でAIチャットボットを導入したいけどどう選べばいいかわからない」「一度導入したが失敗した」という経験をされた方はいませんか?

本記事では、そんな悩みに応えるためにおすすめのチャットボットの比較やDifyを用いた作成の実践、導入の際に確認することなどを解説します!

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そもそもAIチャットボットとは?

AIチャットボットとは、人工知能を用いて人間と自然な会話を行うプログラムのことです。主に自然言語処理により人間の言葉を理解し、「何を聞かれているのか」「どんな意図があるのか」を判断して返答します。

ビジネスでの主な活用シーンとして、「社内のナレッジ共有や問い合わせ対応」と「顧客対応の自動化」の大きく分けて2つの用途で広く使われています。具体的な例として、以下の場合が想定されます。

カスタマーサポート:問い合わせ対応を自動化
ECサイト:商品案内・購入サポート
社内ヘルプデスク:社内手続きやFAQ対応
採用サイト:応募者対応・求人案内
学習支援:英会話・資格勉強の質問応答

AIチャットボットを導入することで、顧客対応の質の属人化を防ぐ、自動対応による人手不足の解消、24時間対応可能になる、顧客対応スピードの向上といった利益を期待できます。

AIチャットボットの開発におすすめのツール2選

まずは、自社開発を考えている方に向けておすすめのツールをご紹介します。

Dify

運営会社株式会社LangGenius
料金SandBox:無料
Professional:$59/月
Team:$159/月
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://dify.ai/jp

Difyの特徴

  • 手軽な料金でチャットボットが作成できる
  • 自社の利用目的に合わせてカスタマイズ可能
  • 直感的に理解できるUIなため非エンジニアでも扱える

Difyは、オープンソースのAIエージェント開発プラットフォームです。AIチャットボット以外にも、定型業務の自動化もできます。

ChatGPTなどと同様オープンソースであるため、数千円から25,000円程度と料金が他社と比較すると非常に安いことが特徴です。自身で1から作成できるため、自社の利用目的に合わせてカスタマイズが可能です。

開発にあたってコードはほとんど必要ないうえ、直感的に理解しやすいフローチャートなどの形式でAIチャットボットが作成できるので、非エンジニアの方でも使いやすいことも特徴です。

初期段階で操作や各ブロックの意味などを勉強する必要はありますが、一度利用できるようになればあらゆる場面に応用できるため非常におすすめのプラットフォームです。

Difyによる作成の実践を見てみる

PKSHA ChatAgent

運営会社株式会社 PKSHA Technology
料金要問合せ
導入業界例銀行・信用金庫、大学、EC、テレビカタログ、航空etc…
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://aisaas.pkshatech.com/chatbot/

PKSHA ChatAgentの特徴

  • 問い合わせ業務の自動応答により対応数300%UP
  • 誰でもチューニングが簡単にできるダッシュボード付き
  • 自社開発のAIエンジンで圧倒的な日本語の精度を実現

PKSHA ChatAgentは、カスタマーサポートから社内問い合わせ対応まで問い合わせ対応業務全般の自動化が可能なAIチャットボットです。

このサービスは、PKSHA Technologyが自社開発したAIエンジンを使用しているため、日本語の自然さや理解度が圧倒的に高いのが特徴です。

また、ローコード・ローメンテナンスで利用可能な上、AIチャットボットのチューニングも独自のダッシュボードにより簡単に行えてしまいます。

外部システムとの連携や、SNS・チャットアプリとの連携など様々なユースケースに対応するための機能も充実しているので幅広い目的で利用できるチャットボットです。

構築済みAIチャットボットおすすめ8選

近年、AIチャットボットの質は大幅に向上しているため、場合によっては構築済みAIチャットボットでも満足な効果を得ることができる場合があります。今回は、おすすめの構築済みAIチャットボットを8つご紹介します。

サービス名主な利用用途料金機能のカスタマイズ性
Chat plus・カスタマーサポート・社内のヘルプデスク1,500~170,000円/月
(プランによって大きく異なります)
AIチャットボット さくらさん・カスタマーサポート要問合せ
Wistalk・社内問い合わせ対応・社内ナレッジ共有要問合せ
HR Brain・社内問い合わせ対応要問合せ
Mobibot・カスタマーサポート要問合せ
AI Messenger・カスタマーサポート初期費用:50万円~月額費用:15万円~
KARAKURI・カスタマーサポート要問合せ
First Contact・カスタマーサポート要問合せ
◎・・・様々な用途に利用可能
〇・・・特定の用途の中でカスタマイズ可能
△・・・ほとんどカスタマイズができない
※機能のカスタマイズ性の指標です。回答の質改善や回答内容のカスタマイズは可能です。

【カスタマイズ性高】多様な用途に対応可能なAIチャットボット2選

Chatplus

運営会社チャットプラス株式会社
料金1,500~170,000円/月
導入業界例IT、EC、小売業、人材、金融、教育、公官庁、不動産、医療etc…
カスタマイズ性◎(5,000以上の機能でカスタムできる)
API連携
公式サイトhttps://chatplus.jp/

Chat plusの特徴

  • 有名大手企業を含む20,000件以上の導入実績
  • 5,000を超える機能を導入できる
  • カスタム性が高いからいろんな業種・利用目的に対応

Chat plusは、あらゆる業種・利用目的に対応できる即戦力AIチャットボットです。

利用可能な機能は5,000を超え、そのカスタマイズ性の高さから非常に多くの業種で導入されています。また多数の利用目的に対応できるため、総導入実績は20,000件を超えています。

導入から運用まで専任サポートチームが支援してくれるため、初めての導入で不安・一度失敗したという方でも安心して利用できます。まずは無料トライアルから利用できるので試してみましょう。

AIチャットボット さくらさん

運営会社株式会社ティファナ・ドットコム
料金要相談
導入業界例自治体、介護、商業施設、人材派遣、不動産、飲食、アパレル、イベントetc…
カスタマイズ性◎(ユースケースに合わせて機能をカスタム可能)
API連携要相談
公式サイトhttps://sakura.tifana.ai/aifaqsystem

AIチャットボット さくらさんの特徴

  • 顧客対応業務の自動化・質の向上におすすめ
  • 大手企業・公官庁を含む500社以上が利用
  • さくらさんの他のシリーズとの連携も可能

AIチャットボット さくらさんは、お客様からの問い合わせ対応・ヒアリングから営業活動・クロージングまで一貫してサポートしてくれるAIチャットボットです。

大手企業・公官庁を含む500社以上が導入しており、問い合わせ処理時間60%減、残業時間70%減、年間500万円のコストカットなどの効果を実現しています。企業向けに加えて自治体向けのサービスも展開しているため、自治体への導入にもおすすめです。

使いやすさにも定評があり、AIの学習は資料や動画をアップロードするだけですぐに最新バージョンにアップデートできます。また、ほかのさくらさんシリーズとの連携も可能であり、ユースケースに合わせてカスタマイズできる点も非常に魅力的なサービスです。

連携可能なさくらさんシリーズ

・社内問い合わせさくらさん
・アバター接客さくらさん
・AI電話対応さくらさん
・落とし物管理さくらさん
・メンタルヘルスさくらさん
・カスハラ対策さくらさん
・面接サポートさくらさん
・日程調整さくらさん
・受付さくらさん
・Web改善さくらさん
・営業さくらさん
・AIエージェントさくらさん
・見守りさくらさん

社内問い合わせ・ナレッジ共有におすすめのAIチャットボット2選

Wistalk

運営会社パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社
料金要問合せ
導入業界例建築設計、製造、小売・流通、金融、情報、サービス、エンタメ
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://www.panasonic.com/jp/business/its/wistalk.html

WisTalkの特徴

  • Panasonic開発のRAGにより精度の高い回答を実現
  • 大規模運用をしたい方に特におすすめ

WisTalkは、Panasonicが提供する社内利用チャットボットです。既存の社内ナレッジやFAQのドキュメントを登録するだけで、簡単に自社用にカスタマイズされたチャットボットを作成可能です。

このサービスは、大規模運営を考えている方に特におすすめです。Panasonic社内での大規模運用の知見を活かして、複数部門やグループ会社への展開にも対応しています。管理機能として、部門別、事業別、会社別にボットを運用可能であり、部門を追加した際の料金の追加も不要です。

さらに専任者が導入計画の立案から回答精度の改善まで伴走型でサポートしてくれます。

HRBrain

運営会社株式会社HRBrain
料金要問合せ
導入業界例IT、メディア、人材、サービス、小売、メーカー、コンサル、金融、不動産etc… 
カスタマイズ性◎(自社のニーズに合わせて機能を取捨選択できる)
API連携
公式サイトhttps://www.hrbrain.jp/assistant

HR Brainの特徴

  • 導入企業に合わせて最適な機能のみを選べる
  • 他社サービスとのAPI連携が用意
  • 社内問い合わせの傾向を可視化することで改善可能

HR Brainは、社内問い合わせに特化したAIチャットボットです。

このサービスは、導入企業のニーズに合わせて機能・API連携の有無などを選ぶことができます。これにより「いらない機能が多くて料金も高い」「機能が多すぎて使いづらい」などの悩みを減らすことができます。

さらに導入して終わりではなく、システム利用のサポートプランも利用できます。社内問い合わせの傾向をデータとして可視化することができるため、それをもとにしたブラッシュアップも継続的に行うことができます。

カスタマーサポート向けAIチャットボット4選

Mobibot

運営会社モビルス株式会社
料金要問合せ
導入業界例銀行・証券、生保・損保、IT・通信、メーカー、サービス、小売りetc… 
カスタマイズ性〇(AI・FAQエンジンなどのカスタム可能)
API連携
公式サイトhttps://mobilus.co.jp/service/bot

MOBIBOTの特徴

  • チャットボット売上シェア7年連続No.1(2024年10月時点)
  • AI学習支援サービスで専門家なしでチャットボットの精度を向上できる
  • 問い合わせ対応に特化したチャットボット

MOBIBOTは、定型的な問い合わせや電話対応といった顧客対応業務の自動化に特化したサービスです。

問い合わせの簡単なシナリオを作成することで窓口の振り分け、問い合わせや手続きの自動化につながります。完全自動化にはあえてせず、複雑な問い合わせに対しては有人チャットへシームレスにつなぐシステムも完備しています。問い合わせ業務限定にはなりますが、導入目的に応じた利用が可能です。

また、サポート体制も充実しています。AI学習などの分野はどうしても専門家の手が必要な領域ですが、同サービスが提供しているAI学習支援機能「MOBI BOT CONSOLE」を利用することで、専門家なしで精度向上が見込めます

活用できる場面はカスタマーサポートに限定されますが、サポート体制・使いやすさは非常に評価されており、チャットボット売上シェアを7年連続No.1を獲得しています。

AI Messenger

運営会社株式会社AI Shift
料金要問合せ
導入業界例小売、IT・通信、Web、人材サービス、教育機関、運輸etc…
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://www.ai-messenger.jp/

AI Messengerの特徴

  • 電話対応向けとメール・WEB対応向けの2つから選べる
  • プロフェッショナルによる徹底したサポートが魅力
  • 精度向上のための各種システムも利用可能

AI Messengerは、カスタマーサポートに特化したチャットボットです。このサービスの最大の魅力は、導入初期から導入後までAIチャットボットをより高品質なものにするためのサポート・システムが利用できる点です。

導入初期段階では、過去の問い合わせデータをAIが分析し、それを踏まえた最適な初期設計を提案してくれます。さらに、導入後は独自テクノロジー「AI Compass」が、チューニング効果の高い箇所を提案します。これにより、高い頻度でかつ効果的に回答の精度を向上させることができます。

これらのサービスと合わせて、AIのプロフェッショナルが効果を最大化させるために並走型でサポートしてくれます。徹底したサポートを受けながら、より効果の高いチャットボットを導入したい方には非常におすすめのサービスです。

KARAKURI

運営会社カラクリ株式会社
料金要問合せ
導入業界例鉄道、メーカー、金融、小売、IT・通信、製造、医療、教育、観光etc…
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://karakuri.ai/service/cs/chatbot/

KARAKURIの特徴

  • 顧客対応業務に必要な機能を網羅
  • ユーザーに合わせて会話フロー・UIをカスタマイズできる
  • 特許取得のAIトレーニング機能で精度改善

KARAKURIは、カスタマーサポートに特化したAIチャットボットです。

有人チャットとのスムーズな連携、複数のテナントの統合管理、多言語翻訳機能などの顧客対応業務に必要な機能を網羅的に有しています。さらに、顧客に合わせて動画・選択肢型など操作環境をカスタムできます。また、ユーザーの状況に合わせた回答や会話フローにより、個々のニーズにあったサポートを提供できます。

特許を取得したAIトレーニング機能と併せて利用することで、運用の手間を最小限に抑えながら企業ごとに最適化された精度の高いチャットボットへと進化させることができます。

First Contact

運営会社株式会社バイタリフィ
料金2,980~60,000円
導入業界例メーカー、小売、IT・通信、製造etc…
カスタマイズ性
API連携
公式サイトhttps://first-contact.jp/

First Contactの特徴

  • 目的に合わせて生成AI型とシナリオ型から選べる
  • マーケティング施策に活かせる機能付き
  • 初めてでも導入しやすい料金と操作性

First Contactは、初めてAIチャットボットを導入する方におすすめのAIチャットボットです。

他社ですと料金は10万円を超えるものが多い中、このサービスは数万円から利用できます。その分カスタマイズできる幅は広くはありませんが、チャットボットとしての利用であれば十分な機能を有しています。導入後のサポートももちろんついている上、操作もExcel・Web・ドキュメント内で行えるなど操作も簡単です。

さらにこのサービスの強みとして、チャットデータをトラッキングしてくれる機能があります。そのためチャットボットからユーザーの行動・思考の分析を行いマーケティング施策に活かすことも可能です。

【実践】AIチャットボットをDifyで作成!

AIチャットボットを自社で開発するプラットフォームの一つにDifyがあります。ここでは、Difyで簡単なAIチャットボットを作成する方法を実戦形式でご紹介します。

今回は、材料解析の手助けのための架空のクラウドプラットフォーム「SimuLeap」の問い合わせ対応のためのチャットボットを作成します。

作成のための大まかな手順は以下の通りです。

DifyでAIチャットボットを作るための6つの手順

  • ①どんなAIチャットボットを作成したいのかを明確にする
  • ②ナレッジ・商品説明・FAQなどの情報がまとまったドキュメントを登録する
  • ③AIチャットボットの定義を登録
  • ④チャットボットに回答の方法やルールを定義する
  • ⑤先ほど登録したドキュメントを読み込ませる
  • ⑥デバッグ&公開へ

①どんなAIチャットボットを作成したいのかを明確にする

第一段階として、作成する前にどんな目的で作成するのかを明確にしましょう。今回の場合は、「お客様からの問い合わせを自動化するためによくある質問に自動で答えてくれるチャットボット」です。

先に作成する目的を明確化し、それをもとに後に登録する文書を作成することでイメージと異なるものができてしまうことを防げます。

②ナレッジ・商品説明・FAQなどの情報がまとまったドキュメントを登録する

まずは、Difyの「ナレッジ」にAIチャットボットに学習させたい内容が入った文書を登録しましょう。登録は、「ナレッジベースを作成」からファイルをアップロードすることでできます。

ファイルをアップロードすると各種設定画面に移りますので、目的にあわせて変更しましょう。特に希望がない場合は、デフォルトのままでも利用可能です。

この際の注意点として、この文書には、機密情報は絶対に記入しないようにしましょう。機密情報を入力すると、質問への回答に機密情報が反映される可能性があります。そのため、一度ファイルをアップロードする前に機密情報は載っていないかを確認しましょう。

③AIチャットボットの基本設定を登録

いよいよAIチャットボットの作成に移ります。「スタジオ」の「チャットボット」に移り、「最初から作成」を選びましょう。

最初から作成を選択すると、上記のような画面に移ります。ここで、「チャットボット」を選択し、アプリの名前と説明を入れましょう

名前と説明はこのチャットボットがどんなものか開発者がわかることが目的ですので、自由に決めて問題ありません。これらの設定が終わったら「作成する」を押しましょう

④チャットボットに回答の方法やルールを定義する

③で作成するボタンを押すと上記のような画面に移ります。このオーケストレーションの「プロンプト」に、”どんなチャットボットにしたいのか”をできるだけ明確に記載します。例えば、対応の口調は、与えた文章にない質問が来た場合の対応といった情報です。

こちらのプロンプトは、ChatGPTなどの生成AIでたたき台を作成することもできます。その際に、学習させたナレッジなどをChatGPTに読み込むと精度が上がりますが、セキュリティ的に怖い場合は、たたき台だけ作って修正するようにしましょう。たたき台作成のためのプロンプト例を示しておきます

プロンプト作成のためのプロンプト例

#命令
Difyを用いて、〇〇を目的としたチャットボットを作成したいです。以下の要件に従ってオーケストレーションのプロンプトを作成してください。


#要件
・対応は必ずですます口調で行うこと
・「ナレッジ名」にないことはわからないと正直に回答すること
・回答は必ず「ナレッジ名」に厳密に従って行うこと…
(チャットボットへの要望をこれら以外にもできるだけ丁寧に網羅的に書くこと)

⑤先ほど登録したドキュメントを読み込ませる

オーケストレーションの「コンテキスト」の「追加」を押すと、上記のような画面になります。ここから、読み込ませたい文書を選ぶことでチャットボットに学習させることができます

さらにオーケストレーション画面右上の「gpt-4」の部分から使用したいLLMにカスタマイズすることもできます。今回は変更せずgpt-4で進めます。

⑥デバッグ&公開へ

最後に、右側の「Botと話す」の部分に質問を打ち込むことで実際にこのチャットボットがどのような回答を返してくれるのかを見ることができます

ここで、作成したチャットボットは想定通りだったかを確かめ、問題があれば文書の改善・オーケストレーションのプロンプトの改善をしましょう。思ったよりも使い物にならないといったこともあるため、このデバッグは必ず行うようにしましょう。

ここで問題がなければ、右上の「公開する」から公開しましょう。公開先として、Webサイト、API連携によるLINEなどでの公開があります。また社内利用が目的の場合は、Difyのサイト内でボットを利用できますので、そちらを利用するとよいでしょう。

AIチャットボットを導入するメリット

AIチャットボットは、費用もかかり導入に躊躇する企業も多いでしょう。しかし、導入することでコスト以上に多くメリットを得ることができる可能性があります。

AIチャットボット導入で得られるメリット

  • 対応にかかる時間的コスト
  • 人件費の削減・対応の質の向上
  • データの収集と活用

対応にかかる時間的コスト・人件費の削減

まず第一にAIチャットボットは、社内外どちらでも時間的コストと人件費の削減が見込めます

AIチャットボットは、社内外の問い合わせや電話対応などにかかる時間を大幅に削減します。場合によっては、問い合わせ対応業務の70%を削減した事例もあります。これに付随して対応にかかる人件費の削減、24時間対応可能になったことによる顧客の離脱防止など様々な効果が期待できます。

導入コスト以上に、導入による効果が高い場合はAIチャットボットの導入は非常に有効です。

対応の質向上

人による対応の場合、柔軟性はありますがどうしても経験の差などにより対応の質に差が出る可能性があります。また時間的な制約も人による対応の場合は出てきてしまいます。

しかしAIチャットボットの場合、社内ナレッジや製品の情報を読み込ませ、24時間一律の対応が可能になります。さらにAIの進化により、状況にあった回答の生成や埋もれていたナレッジを即座に見つけるといったことも可能になっています。

昔のただ聞かれたことに対して答えるだけのボットとは異なるため、質の高い対応が期待できます。

データ収集と活用

AIチャットボットは、回答からデータの収集・活用が可能です。

例えば、カスタマーサポートの場合、顧客の製品に対する質問から製品へのニーズに関するデータを集めることができます。また社内活用では、現場の課題感を把握するためのデータを取得し、円滑な組織運営に生かすことができます。

AIチャットボット導入の際に確認するべきポイント

最近普及が進んでいるAIチャットボットですが、これから導入する場合にどのような点に注意するべきなのでしょうか?ここでは、確認するべき3つの点をご紹介します。

AIチャットボット導入で確認するべきポイント

  • 目的をはっきりさせる
  • 自社開発するか構築済みのサービスを導入するか
  • 【構築済み導入の場合】カスタマイズ性・利用コスト

目的をはっきりさせる

AIチャットボット導入において最も重要といっても過言ではないのが、目的をはっきりさせることです。

導入の目的がはっきりしていると、導入後思っていた効果が得られず無駄足を踏む可能性を低くすることができます。また、必要以上に機能が多いものを作成してしまい、コストパフォーマンスの低下の恐れもあります。

これらを防ぐために、どんな課題解決のために、どんな要件が必要なのかをはっきりさせ導入後の効果についての検証・イメージを固めた上で導入しましょう。

自社開発か構築済みか

AIチャットボットを導入する手段は、自社開発と構築済みの導入の大きく2つに別れます。

自社開発は、導入に対する解像度が高い、現状導入している構築済みのものからグレードを上げたい、コストをかけてでも解決したい課題があるというニーズをお持ちの方に最適な選択肢です。簡単なものでしたらノーコードでも作成できますが、システムが複雑になればなるほどエンジニアの力やコストが必要になるため、その点はデメリットとも言えます。

構築済みのものの導入は、とりあえず簡単なものを導入して効果を検証してみたい、必要な要件を満たす既存サービスがあるなどの場合に有効です。こちらは、機能の拡張に限界がある場合が多いため必要な要件次第では控えた方がいい選択肢です。

自社開発する必要があるのか、既存サービスで十分なのか一度検討してみるとよいでしょう。

【構築済みの場合】カスタマイズ性・利用コスト

先にも解説しましたが、構築済みサービスはカスタマイズ性に課題がある場合があります。
そのため、導入前に自社に必要なだけのカスタマイズができるかどうかをしっかり見るようにしましょう。

もし自社の導入目的にあったカスタマイズが難しそうな場合、「カスタマイズが可能かまずは相談する」「自社開発を検討する」といった必要が出てきます。

AIチャットボットに関するよくある質問

Q1.AIチャットボットと従来のチャットボットの違いは何ですか?

A.回答の仕方に差があります。
従来のチャットボットは、あらかじめ設定されたシナリオ(分岐ルール)に沿って回答する「シナリオ型」が主流でした。 一方、AIチャットボットは、AI(人工知能)が搭載されており、利用者が入力した自由な文章(自然言語)の意図をAIが解析し、最適な回答をデータベースから提示できる点が大きな違いです。最近では、学習したデータをもとにAIが文章自体を生成する「生成AI型」も増えています。

Q2. AIチャットボットを導入する最大のメリットは何ですか?

A.時間的コストと人件費の削減・対応の質向上・データの収集と活用の3つのメリットを得ることができます。
詳しくは以下を参照ください。
AIチャットボット導入で得られるメリットとは?

Q3. 導入・運用には専門知識(プログラミングなど)が必要ですか?

A.構築済みサービスの多くは必要ありません。
構築済みのAIチャットボットは、専門知識なしで導入が可能です。直感的に理解しやすいUIに加えて、AI学習もファイルのアップロードだけで済んでしまうものも多いです。また専門家が必要な回答精度向上のためのチューニングなどは、それを実現するシステムやプロによるサポートがついていることも多いです。
プログラムの工数を少なくして自社開発をしたい場合は、Difyなどのサービスを利用すると良いでしょう。

Q4. 導入費用(コスト)はどれくらいかかりますか?

A. 費用はサービスや機能のレベルによって大きく異なります。
多くの場合は月額数万円〜数十万円で利用可能です。しかし、一概に言えるわけではなくどのような機能を付けるのか、どのようなサービスを利用するのかによって大きく異なります。そのため、気になるサービスに一度資料請求や無料相談をお願いしてみるとよいでしょう。
AIチャットボットを比較してみる

まとめ|一度無料相談をしてみましょう

AIチャットボットは、いままでのチャットボットとは異なり非常に使いやすく進化しています。

そのため、皆さんが思っている以上に高い効果を得られる可能性があります。気になるサービスがあった場合、自社での導入でどのような効果が出せるのか、想定している機能を網羅したチャットボットは導入可能かなど一度相談してみると良いかもしれません。

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