
【2025年8月最新】AIエージェントとは?基本知識とおすすめのツール5選をご紹介!
株式会社C And 代表取締役
2025年は、「AIエージェントの年」といわれるほどAIエージェントが注目されています。
一方で、AIエージェントとはどんなものなのか、ぼんやりしている方も多いかと思います。
そこで本記事では、AIエージェントの定義や生成AIとの違い、主な機能といった基本知識をご紹介するとともに、今使うべきAIエージェントを5つご紹介しています!
おすすめのAIエージェント5選では、それぞれのサービスの特徴をわかりやすく解説していますので、ぜひご参考にしてみてください。
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目次
AIエージェントとは?基本から導入効果までわかりやすく解説
最近、AIエージェントという言葉を耳にする機会が増えたと思います。
しかし、AIエージェントについて詳しく知らないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?ここでは、そんな方向けにAIエージェントについてわかりやすく解説します。
本章でわかること
- AIエージェントとは何者なのか
- 生成AIとの違い
- 注目されている理由とメリット
そもそもAIエージェントとは?

AIエージェントは、特定の目標やタスクの達成に向けて自律的に行動するAIシステムです。ユーザとのやり取りを通じて、複数のタスクを自動で実行し完了します。身近なものでは、飛行機の予約やECサイトでの買い物、出前の注文の自動化などができるといったイメージです。
例えば飛行機の予約では、Webサイトにアクセスし、便を検索して予約までを自動で行えます。このように、AIエージェントは目標達成に向けて自ら判断し、必要な処理を次々と実行するのが特徴です。
AIエージェントと生成AIとの違い
AIエージェントと生成AIの間には、以下のような違いがあります。
AIエージェント | 生成AI | |
---|---|---|
用途 | ユーザーとのやり取りから特定の業務やタスクを自動化 | 文章や画像などのコンテンツの生成 |
指示に対する行動 | 複数のタスクを実行 | 一問一答形式で回答 |
運用方法 | 自律型 | ユーザーからの指示 |
上記の表のように、生成AIは文章生成や画像生成といった特定のタスクの実行を得意とします。こちらは一つのタスク実行後、次のタスクを実行するためには新たな指示が必要です。その分、細かな指示ができるため自分の想定したコンテンツを作りやすいメリットがあります。
一方でAIエージェントは、ユーザーとのやり取りを通じて業務遂行に必要なタスクを一度に複数実行し、能動的に業務を完了させてくれます。タスクを実行するにあたって、途中で必要となる情報は推測により補ってくれます。そのため、一連の業務を丸ごと自動化させることを得意としています。
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今注目されている理由と導入のメリット
AIエージェントは確かに便利なツールですが、なぜ注目されているのでしょうか?
結論からいうと、AIエージェントでできることが増えてきているからです。今までは、ChatBotなどの単純な業務の自動化にのみ適応されていました。
しかし最近では、プレスリリースの作成やコールセンターといった特定の社内業務や、自動運転技術や検査技術にまで応用できるような取り組みがなされています。
そんなAIエージェントですが、導入することでそんなメリットが得られるのでしょうか?AIエージェントがあまり主流ではない今だからこそいち早く確認してみましょう。
AIエージェント導入のメリット
- 業務の自動化と効率化
- 人手不足解消
業務の自動化と効率化
AIエージェントは、特定の業務や日常タスクを自動化・効率化してくれる点で注目されています。
今までは、複数のタスクをAIに実行させるためには、ユーザーが指示を与える必要がありました。しかし、AIエージェントは自律的に判断し複数のタスクを一度に処理できるため、ユーザーの介入なしに自動で業務やタスクを遂行してくれます。
人手不足対策
特定の業務やタスクが自動化されるため、その業務に必要としていたリソースを削減できます。
これにより、その業務を担当していた人に別の仕事を任せることができたり、削減したリソースを他の業務に割けたりできます。
AIエージェントは上記のように、人材不足解消につながることも期待されています。
AIエージェントの主な機能
AIエージェントは、生成AIにはない様々な機能があります。例えば、業務アクションの自動実行や外部システムとのAPI連携などがあります。その中で重要なものを3つご紹介します。
AIエージェントの主な機能
- 自然言語処理(NLP)
- 業務アクションの自動実行
- 外部システムとの連携(API連携など)
自然言語処理(NLP)
AIエージェントの根幹を支える技術が、自然言語処理です。これは、ユーザーが入力した文章や言葉をAIが理解し、適切な意図を汲み取って応答するための機能です。
従来のチャットボットは「キーワード一致型」が主流で、入力と完全一致した質問にしか対応できないことが多く、柔軟な対話が困難でした。しかし、自然言語処理を活用するAIエージェントであれば、以下のような自然なやり取りが可能になります。
・日本語・英語など多言語に対応可能(ツールによる)
・文脈や意図を読み取り、より的確な回答を生成
たとえば、「商品の返品方法を教えて」「商品を返したい」「キャンセルしたい」といった異なる表現でも、同じ意図(返品)を正しく判断できるのが自然言語処理の力です。
業務アクションの自動実行
AIエージェントは、ユーザーの質問に答えるだけでなく、実際の業務アクションを自動で実行できる点が大きな特長です。対話の流れに沿って、必要な操作やタスクをAIがその場で完了してくれるため、業務効率を飛躍的に高めることができます。
また、Salesforceや各種SaaS、RPAツールなどとの連携により、社内の複雑な業務フローにも柔軟に対応できるため、単なるFAQ対応を超えた業務支援ツールとして活用できます。
業務の属人化を防ぎつつ、処理スピードと正確性を両立させたい企業にとって、非常に有効な機能です。
外部システムとの連携(API連携など)
AIエージェントの大きな強みのひとつが、外部システムとのAPI連携によって業務を自動化できる点です。生成AIのようにチャット形式の対話だけで完結するのではなく、実際に社内外の業務システムと連携することで、AIエージェントが実務を動かす存在として機能します。例えば、カレンダーや社内データベースなどと連携することができます。
おすすめのAIエージェント5選を比較|選び方もご紹介!
最近、様々なAIエージェントツールが世の中にでてきました。たくさんあるAIエージェントのうちどれを使えばいいのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、総合的におすすめなAIエージェント2選と業務効率化に向けて本格的に導入したい方におすすめのAIエージェント3選の合計5つのツールを徹底比較します!
総合的におすすめのAIエージェント2選
ここでは、日常的なタスクからビジネス利用まで様々なタスクに対応したAIエージェントを2つご紹介します。とりあえず使ってみたいという方は、こちらのツールから使用してみることをおすすめします。
ChatGPT エージェント

基本情報
導入コスト | Pro:$200/月 Team:$25/月 ※Plusプランでは現在利用不可 (2025年7月時点) |
運営会社 | OpenAI |
公式サイト | https://openai.com/ja-JP/index/introducing-chatgpt-agent/ |
利用開始日 | 2025/7/17 |
こちらは、2025年7月17日より利用可能となった、ChatGPTの新機能「AIエージェント」です。
OpenAI社が提供する「Operator」「Deep Research」「ChatGPT」の3つのサービスの強みを結集し、複雑なワークフローを最初から最後まで実行可能にしました。
Operatorのサイトとの対話機能、Deep Researchの高度な情報分析・統合能力、そしてChatGPTの自然な会話力を掛け合わせることで、使いやすさとタスク処理能力の両面において、トップクラスの性能を誇るAIエージェントとなっています。
性能面においては、AIのパフォーマンスを評価する「Humanity’s Last Exam」など、数々の指標で高い評価を獲得しています。7月17日のサービス開始以降も、さらなる進化が期待されます。
また、API連携などの基本機能も備えており、オープンソースでありながら、日常業務の自動化から実務レベルのタスクまで、幅広い用途に活用できるサービスです。
参照:Open AI 「ChatGPT エージェントが登場」
Genspark Super Agent
基本情報
導入コスト | 無料プラン:$0(一部アクセス制限あり) Plusプラン:$24.99/月,$239.88/年 (2025年6月時点) |
運営会社 | MainFunc Inc. |
公式サイト | https://www.genspark.ai/ |
利用開始日 | 2025/4/2 |
Genspark Super Agentは、自律型のAIエージェントシステムです。旅行計画や予約代行といった日常タスクから、ランディングページ作成やマーケティング分析の支援といったビジネスタスクまで幅広く対応しています。
特に自律してタスクをこなすという点において高評価を獲得しており、電話予約や動画生成といった領域では競合優位性を持っています。
業務効率化のために本格的に導入したい方におすすめのAIエージェント3選
ここでは、自社の導入目的に応じてAIエージェントをカスタマイズしたい方におすすめのサービスを紹介します。
【豊富な職種に対応】Japan AI AGENT
基本情報
導入コスト | 要問い合わせ |
運営会社 | JAPAN AI株式会社 |
公式サイト | https://japan-ai.co.jp/agent/ |
導入職種例 | ・営業・マーケティング ・バックオフィス ・エンジニアリング ・リサーチ |
JAPAN AIは、特定のタスクを自律的に実行する「AI社員」をノーコードで作成できるプラットフォームです。(引用:JAPAN AI HP)
日本企業のニーズに合わせて作成された「すぐに使えるAIエージェント」と自社に合わせて「カスタマイズしたAIエージェント」のどちらも利用可能です。すぐに使えるAIエージェントは職種別に様々用意されているため、目的としているエージェントがあるか一度確認してみるとよいでしょう。
独自のAIエージェントは、ローコード/ノーコードで自社の情報を学習させることができるため、カスタマイズが容易です。また、普段使用しているExcelなどのツールとの連携(API)も可能である他、組み込む※LLMもChatGPT・Gemini・Claudeなど最新のものから選ぶことができます。
※LLMとは
【営業職に特におすすめ】Agentforce
基本情報
導入コスト | Agent force:240円/会話1件 Standard Success Plan:要相談 |
運営会社 | 株式会社セールスフォース・ジャパン |
公式サイト | https://www.salesforce.com/jp/agentforce/ |
導入業界・職種例 | ・カスタマーサービス ・営業 ・銀行 ・小売 ・ヘルスケア ・IT ・財務etc… |
Agentforceは、Salesforceが提供するAIエージェント構築プラットフォームです。ローコード/ノーコードで自律型のAIエージェントを迅速に構築でき、扱いやすさが魅力です。
また、さまざまな業務フローにAIエージェントを組み込むことができ、たとえばSlackと連携させることで、Canvasやリストの作成、ダイレクトメッセージの送信などのタスクを自動化できます。
さらに、データ分析の自動化、24時間対応の顧客サポート、営業ロールプレイの提供など、多様なチーム・ユースケースに対応しています。
【オープンソースで実運用まで】Dify
基本情報
導入コスト | SandBox:無料 Professional:$59 Team:$159 |
運営会社 | LangGenius Inc. |
公式サイト | https://dify.ai/jp |
導入企業例 | ・VOLVO ・RICOH ・ETS |
Difyは、ノーコードでChatBotからAIエージェントまでを開発できるオープンソースのプラットフォームです。
オープンソースのため比較的低コストで導入できるうえ、自社のナレッジを学習させることはもちろん、Googleなど100万以上の外部ツールや多様な大規模言語モデル(LLM)ともシームレスに連携できる、充実した機能を備えています。
Difyは、RICOHやVOLVOといった大手企業にも導入されており、世界150以上の国と地域、60以上の業界で導入されています。
活発なコミュニティから常に最新の技術情報を取り入れられるため、手軽にAIを試したい個人から本格的な業務活用を目指す企業まで、あらゆるニーズに応える最適なソリューションです。
参照:Dify HP
AIエージェント導入にあたって確認しておくべきこと
ここ数年で様々なAIエージェントが出てきました。一方で、AIエージェントを選ぶ際にどれを選んだらいいのか迷うことも多いと思います。そこでここでは、AIエージェント導入にあたって確認しておくべき事柄を紹介します。
AIエージェント導入の際に確認しておくべきこと
- 自社の導入目的・自動化したい業務を明確にする
- どんなサービスと連携できるのかを確認する
- 運用体制・メンテナンスの計画を立てておく
自社の導入目的・自動化したい業務を明確にする
まず、AIエージェントの導入目的を明確にすることが重要です。
AIエージェントは、サービスによって自動化できる業務や提携できるAPIに指定がある場合があります。
そのため、導入目的を明確にせず選定すると費用に対して得られる効果が少なくなってしまいます。
実務導入ではなく使ってみたいだけという場合は、Open AIやGensparkのような比較的安価でかつ様々な領域に活用できるエージェントを活用してみましょう。
どんなサービスと連携できるのかを確認する
AIエージェントの中には、外部サービスとの連携できる場合があります。例えばAgent forceではSlackやSales forceのツールとなどの連携ができます。
もし自社で使っているSaaSやツールとAIエージェントを連携させたい場合は、どんなものと提携できるのか事前に確認しておきましょう。
運用体制・メンテナンスの計画を立てておく
AIエージェントは導入して終わりではなく、継続的な運用と改善が求められます。導入後もユーザーのニーズや業務フローの変化に合わせて、エージェントの会話内容や連携フローを適切に見直していく必要があります。
まずは、社内で誰が管理・運用を担当するかを明確にすることが重要です。エンジニア、業務担当、カスタマーサポートなど、関係部署と連携しながら運用体制を整えましょう。
まとめ|AIエージェントを導入して業務改革を始めよう
AIエージェントは今進化の渦中にいるため、今後も性能は向上していくでしょう。
そんなAIエージェントが一般的に使われる前に使ってみることで、他の人・他社よりも業務の生産性の飛躍的な向上が期待できます。
自社独自のAIエージェントをいきなり導入することが不安な場合は、とりあえずGensparkやOperatorを使用し、その効果を実感するところから始めてみましょう。
生成AIやAIエージェントについて効率よく学習したいという方には、AIスクールの利用もおすすめです。今ならリスキリング助成金が受給できる可能性もあるためそちらも合わせてチェックしてみてください。
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特におすすめの生成AI研修3選
・目的に応じて研修コース・形式を選べるから明日から現場で使える知識が身につく!
・「わからない」「できない」「続かない」をなくす充実のサポート体制
・生成AIの事前知識がない方から生成AIエンジニアの方まで幅広い層におすすめ
・Japan e-Learning Awardsで生成AI特別部門賞受賞
・人材のタイプ・レベルに合わせた多種多様な研修の提供
・生成AIを得意としているから、AIの最先端が学べる
AIエージェントに関するよくある質問
AIエージェントの導入コストは?
AIエージェントの導入コストは、利用するプラットフォームの種類や開発方法、連携するシステムの数、カスタマイズの有無によって大きく異なります。
例えば、SalesforceのAgentforceのようなローコード/ノーコード型のAIエージェントツールを利用すれば、開発コストを抑えて短期間で導入できるケースもあります。
一般的には、初期導入費(設計・開発)や月額利用料、保守・運用費のような費用が発生します。
小規模な業務自動化であれば、月数万円〜でも導入可能なツールもあり、必要な機能や目的に合わせて柔軟に選定することが重要です。
導入後、社内での運用は簡単か?
近年のAIエージェントは、専門的なプログラミング知識がなくても扱いやすい設計になっているものが増えており、社内運用も比較的簡単です。
特に、SalesforceのAgentforceのようなツールは、ノーコード・ローコード対応のため、社内の非エンジニアでもチャットフローの修正や応答内容の更新が可能です。
ただし、運用を安定させるためには定期的なログ分析と応答改善や社内からのフィードバックの収集と反映といった体制づくりが必要です。継続的な改善がカギとなるため、導入後も“育てていく”意識での運用が推奨されます。
セキュリティ面のリスクは?
AIエージェントは外部とデータ連携を行うことが多いため、セキュリティ対策は非常に重要です。
主なリスクとしては、個人情報や機密データの漏えいや誤回答による情報の誤送信、不正アクセスや外部攻撃のようなものがあります。
これらに対処するために、データ暗号化やアクセス制限の有無やエージェントの権限設計などを導入時にチェックしましょう。
木俣太地
また、前職の株式会社MIXIで培ったブランドプロモーションスキルを活かし、話題化戦略を意識した制作した生成AI活用のアニメCMは、Xにて680万インプレッションを記録。幅広い形で生成AIを活用して、企業の課題解決に貢献。